CHANEL2014/15 パリ-ダラスメティエダールコレクション
6月4日、まだオープン前の虎の門ヒルズでシャネル2014/15AWのパリ・ダラスメティエダールコレクションショーがPARISのブティック主催で行われました。
メティエダールコレクションとはクチュールアトリエに捧げるコレクション。シャネル傘下の10のアトリエ工房(メティエダール)の職人が、シャネルのデザイナーであるカール・ラガーフェルドによるシーズン毎のスケッチを匠の技術で形にしたプレタポルテコレクションです。今回は2013年12月にダラスで発表されたものが東京にやってきました。ダラスのショウそのままではなくアレンジされていました。南北戦争前のアメリカのテキサスを舞台に繰り広げられた開拓者たちの歴史にインスピレーションを受けたデザインが特徴です。
虎ノ門ヒルズは、まだオープン前とあって閑散とした中、ビルを取り囲むように黒のスーツ姿の男性スタッフがシャネルのプレートを持って何十人も群がっていました。シャネルの洋服を着たシャネラーが全国から集まり会場は一気にシャネルだらけでしたよ。観察していると、同じ洋服を着た人もいたりして面白かったです。東京でのショーは2年振りだそうで、今日の為にわざわざいらしたんでしょうね~。私の席は関西系の方とご一緒で「あそこの席に誰々がいる!」と有名人の写メに奮闘していました。
ファッションの世界では、もう秋冬です。早いですねぇ、これから梅雨入りなのに。
今回のショーはパリのブティック主催でしたので日本のシャネルのスタッフは数名程度しかいらっしゃいませんでした。ダラスの雰囲気満載の会場内。いかにもカウボーイが出てきそうな雰囲気の演出はさすがです!
スタッフの意気込み、ブランドの活力と偉大さを感じました!
ブランディングの素晴らしさ
私自身も化粧品作りをしている立場として、商品のブランディングの難しさは多少なりとも経験しております。本当に難しい事なのです。ココシャネルが作り上げたシャネルが現在の地位を維持できるのも、企業として相当な努力が必要なことだと思うのです。
今なお世界中の女性を魅了させ、消費者の心の中で他のブランドとの差別化を明確に出来るシャネルは、ブランドとしての偉大さを感じます。しかもターゲット層の幅もあります。学生の頃は母のバックを借りた所からスタートする方が多いのでは?私自身もそうでした。その後自分でアクセサリーを買ったり、次はバックと以降し最終的にはトータルコーディネート。シャネルに限らず、スーパーブランドの商品は、顧客との間に活発なロイヤリティの関係がしっかりと築かれたています。
カール・ラガーフェルド
御年80歳を超えるカール・ラガーフェルド様。
今回のショーではご高齢?もありいらっしゃいませんでした。
カール・ラガーフェルドは、ドイツ出身で、今はフェンディーとシャネルのデザイナーを務めているスーパー80代。1983年からシャネルのデザイナーを務め早や30年以上。とにかく凡人には理解できないスケールの持ち主であることには間違いありません。
例えばココア豆10トン使ってチョコレートでスイートルームをデザインしたり、ブラックダイアとエメラルドで総額350万円以上の付け襟をデザイン。もうぶっ飛んでます!
有名なエピソードなのでご存知の方も多いかもしれませんが「エディ・スリマンのディオール・オムの細身のスーツを着たい!」がために、100キロ超えの体重を1年で40キロ以上のダイエットに成功。
自分で自分をデザインしたということですね!
本当に80歳を過ぎても各界からのラブコールがあり多彩な才能に恵まれた方で今なお創作アイデアがあること自体驚きです。人間の脳は鍛えるとここまで出来るのでしょうか?常に考える、常に前しか見ない、見えない人なのでしょう。
というわけで、ショーを観て帰る車の中で一人あれこれ考えておりました。今回のパリ・ダラスはちょっとテイストが私には難しすぎて次のコレクションに期待したいと思っています。最後にシャネルからこんなネイルのプレゼントを頂きました。
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