エイジングケアと言えば、これまでにコラーゲンやプラセンタなどがありました。それらを上回る成分として、近年美容業界で話題を集めているのが「フラーレン」です。
ダイヤモンドと同じ炭素のみから構成される物質で、炭素原子60個がサッカーボールのように組み合わさってできた分子です。1985年にイギリスの科学者・クロトー博士等3名の研究者により発見され、1996年にノーベル化学賞を受賞するに至った成分でもあります。日本でも東京大学などで研究が進められ、近年、医薬品や化粧品に配合されています。
フラーレンが注目されている理由は、エイジングの原因のひとつである活性酸素に働きかける「抗酸化力」に優れているから。不安定な成分であるため製品化が困難であり、かつ高価であることからまだ広く知られていませんが、今後エイジングケアの中枢を担う成分であることは間違いありません。
太陽の光には紫外線が含まれており、紫外線を浴びた肌は、肌にダメージを与える活性酸素が生じます。その活性酸素に効果的に働きかけ、肌トラブルを抑制することができるのがフラーレンです。
以下は、フラーレンを製造する「ビタミンC60バイオリサーチ株式会社」による効果実証データです。
紫外線により皮膚細胞に発生した活性酸素の量を比較すると、フラーレンにより活性酸素が効果的に消去された。
紫外線を照射し人工的にシミを作成。
フラーレン1%配合のクリームを塗布したほ
うが、
シミが薄くなるのが速い。
ヒトメラノーマ細胞にフラーレンを適用し、その後紫外線(UVA)を照射して1日培養。フラーレンを入れていない細胞はメラニン(黒色部分)が大量に産生されている。
フラーレンの配合濃度は製品によって異なり、配合成分が低いとあまり効果がないと言われています。肌への効果が認められるのは、1%以上の配合量だと言われており、それを満たしている化粧品はパッケージなどにR.S.マーク(ラジカル・スポンジマーク)を表示することが認められています。逆に1%以下の配合量の化粧品では、効果を実感できないのです。
R.S.(ラジカル・スポンジ)とは、もともと水に溶けないフラーレンを、水に溶けるように改良した「水溶性フラーレン」のこと。この水溶性フラーレンが1%以上配合された製品には、ビタミンC60バイオリサーチ株式会社※によって、「R.S.(ラジカル・スポンジ)」マークを表示することが認められており、高品質の証となります。フラーレン配合の化粧品をお求めになる際には「R.S.(ラジカル・スポンジ)」マークを目印にご購入ください。
※水溶性フラーレンを世界で初めて化粧品分野に応用した会社であり、水溶性フラーレン(R.S.)の生みの親。
L.F.(リポフラーレン)とは油溶性フラーレンのこと。スクワランというオイルにフラーレンを分子溶解させた成分です。リポフラーレンが1%以上配合された製品には、ビタミンC60バイオリサーチ株式会社によって「L.F.(リポフラーレン)」マークを表示することが認められており、高品質の証となります。
ジープラス化粧品の美容クリーム「GFクリーム100」には、「L.F.(リポフラーレン)」マークを表示しています。